クリスマスデートから帰ってきたら、幼馴染みが豹変してしまいました。
今日はクリスマス!



『来年は受験だしさ、正直恋愛どころじゃないじゃん?だからさ、今年がクリスマスデートを楽しむラストチャンスだよねぇ』




正論ですねー。正論ですよー。


親友の言葉を思い出しながらしみじみ思う。




やっぱ高2のクリスマスは特別だよね!絶対カレシと過ごしてみたいよね!



だって高1のときはひとり乗り遅れて、気付けばクリスマス前にカレシいないのはグループであたしだけになってたし。

イブにもクリスマスにも誰にも遊んでもらえなくて、みんながデートしてるときにひとりさびしく部屋でごろごろしてたら、お母さんにも弟の和哉にも「クリスマスなのになんの予定もないの?!」って驚かれたのは屈辱だったし。



今年こそは生意気な和哉から痛い目で見られないためにも、絶対カレシ作らなきゃとかって焦ってたよ?



相談に乗ってもらった玲奈に『誘ってもらえただけでもラッキーじゃん?付き合うかどうかは置いておいて、とりあえずデートだけでもしてきなよ』ってそそのかされたのもあるけど。

あたし自身、なんとかしてたのしいクリスマスを過ごしてやろうって、かなり必死になってたよ?




でもね。




「先輩っ離してくださいッ」



デートに誘ってくれた相手に、会って速攻ラブホに連れ込まれそうになるとか、この状況何ですか。


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