キスをお先に、頂きました




かちんこちんに固まる朱加。




「今年のクリスマスは、朱加をもらった」



「…私はモノじゃないよ」




朱加は目をそらして、恥ずかしそうに言った。





「……モノをここまで好きにはならないよ」



「…っ!」





朱加の手を、確かめるように指を絡ませ。



もう一度、朱加の唇にキスを落とした。




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