キスをお先に、頂きました





『もしもし?朱加?』




――あの時、私のこと、心配して電話を掛けてくれたのかもしれない。





でも……




『……朱加?…あの、どうだった?今日』






私と遥葵がどうなったのか、きっと、知るために掛けてきたのもあるでしょう?






「なんで、よりによって栞菜なの……?」






親友と、恋人という大好きな人の狭間。






私は一体、どうしたらいいの。




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