おさななじみcomplex
「はいはい、行くぞー」
ぎゃぁぎゃぁ喚く私にやっぱり聞く耳を持たない新
遂に私達の順番がやって来てしまっい、新に手を引かれてそのままお化け屋敷へGO!
背後に〝いってらっしゃぁーい♪″とスタッフのお姉さんの陽気な声を受けながら
「・・・・・・っばかばかばか」
「はいはいっ目を瞑ってていいから」
いざ中に入ってみると真っ暗闇
足元も覚束なくってぎゅぅぅぅっと新の腕にしがみついて目を瞑って歩く
「ここ、全然怖くないぞ。」
「そうかもしれないけど!けどけど私には無理なんだよぉぉぉぁ」
「しかも短けえ、もう終わり」
「え!ほんとにっ!!?」
あまりの嬉しい一言にテンションが上がってぱっちり目を開くと
目の前には髪の長ぁぁぁぃ白い化け猫がどよーんとしたオーラをまとって立っていて
「ッぎゃああぁあぁああ!!!!」
「あ、おい!紗羅!!」
呼び止める新を残して一心不乱に出口へと走る