おさななじみcomplex
もしも・・・
もしも・・・悠夜が由羅の告白をオッケーしたら・・・?
私は・・・っ
やだ・・・やだよっ
・・・もうやだっ
もしかして、こんなに嫌なのは私が悠夜のこと・・・っ
違うっ。そんなこと・・・ないっ
・・・こんな、モヤモヤした気持ちになるなら覗き見なんて・・・しなければよかった・・・
「紗羅?」
「え?あ・・・」
ズーンっと落ち込む私にケロっとした声をかけてくる新
「・・・私、帰る」
「は?いきなりなんだよ」
「なんでも。・・・帰る。新、まだここにいる?」
「いや、お前帰るなら俺も帰るし」
特に意味もなく、眼鏡を取り鞄にしまいこむ
・・・なんだか、何やってんだろって正気に戻った感覚
恋とか、愛と、私達にはないままのほうが、よかった
戻りたい・・・何気ない、いつも通りの私達に・・・
こんなの・・・もう、ヤダよ・・・