おさななじみcomplex







「はいはい、いってらっしゃーい〜」






満面の笑みを浮かべる楓に渋々手を振り別れを告げる






あー・・・やだなぁ・・・リレー





多数ある競技の中で唯一出たくなかった種目なのに、ピンポイントでこれに出ることになるなんて、嫌がらせかっつの!







トボトボとサブゲートへ向かうと溢れるばかりの生徒がワイワイと集まっていた






赤 青 黄 緑 の四色の鉢巻がカラフルにバラバラに散らばって混ざっていて私はどこに行けばいいのやらっ







ぐちゃぐちゃの人の波の中に見慣れた人影を見つけて思わずそこまで走りーードンッと突撃する






「いって・・・んだよ」






「アラタみーっけ♪」







「・・・お前はこないだから人目掛けてやたらタックルしてくるよなー」






「新見かけるとツイ♪」






「16年も一緒にいるのに初めて聞いたぞおい」






「新のソバにいれば知らないうちに走れてるかな?」







「は?何?なんか色々抜けてる一言で伝わってこねーんだけど」






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