おさななじみcomplex







「・・・っ・・」





ついに八人目の新の友達が走り初めて、スタート地点へと立つ私







周りから聞こえてくる〝頑張れー″の応援と現在トップという順位が私の心を押しつぶしそうなほどに圧迫する







やっば・・・緊張とかの度を超えてる気がするっ・・・







ドキドキの最高潮に赤いバトンが私の手元へ届いて勢いよく走る






私なりには精一杯なんだけどやっぱり抜かれて行く順位







そんな時、新まで後少しっというところでツンッと石に躓いてベチャッと転んでしまい一気に血の気が引く










や、ヤバい・・・やってしまった・・











に・・・逃げ出したいっっ






もうダメだっ













「紗羅!!」






「・・・っ?!」






諦めかけ地面に倒れ込んだままの私に、目的地である場所に立つ新からの声







「立て!!立たないとお前の黒歴史叫ぶぞ!!!」







「・・・っ・・バカっ」








それって脅迫じゃないっ・・・







ジンジンと痛む膝に気付かぬ振りをして立ち上がりもう一度走り始める



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