おさななじみcomplex






「あ・・・えっと・・・アラタ探してて・・・」





「もしかして・・・まあ、あり得ないと思うけど、夏祭り一緒に行こうなんて言うわけじゃないよね?」








「え・・・なんでわかってっ・・・」







柏木さんのいつもの満面の笑みに変わりは無いのに何故か裏には黒い想いが潜んでいるような感覚







いや、喋り方もいつもより少し強気で低くて






多分かわらないのは本当に表面の笑みだけなのかも







「新は私と行くの。彼女はあたしよ?なんで透山さんが出てくんのよ」







いつもと雰囲気が違う柏木さんにあっけにとられる







「あ、えっと・・・毎年3人で行ってたから・・・」






「だから何?」






「えっと・・・」







「幼なじみって関係がそんなに大事?あたし達もう高2だよ?普通あり得ないから」







「普通がどうかわからないけど、私達は私達だからっ」







「あーうっざっ。いい加減にしてよ」






睨みつけながら怖い顔をして言う柏木さん





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