おさななじみcomplex








「幼なじみのレッテルで新を縛らないで!!」






そんな彼女の言葉を黙って聞いていることしか出来なくて







言葉が出てこなくて







「新も言ってたよ?正直うざい。関わらないでほしいって。少しは察してあげてよ。可哀想だから」







・・・新が・・?







いつもだったらそんな言葉信じないけど、このあいだ〝知らない″と言われてしまった後だから信じないわけがない








ー新に嫌われたー







一瞬その言葉が思い浮かんだとともに頬をツーっと伝う涙







これ以上話を聞きたくなくてがむしゃらにその場を走り去る








私が新を傷つけたから・・・









〝もう知らね、お前に付き合ってらんねえよ″






そう言ったときの新の怖い顔が頭から消えない







もうやだっ








こんなのヤダよ







昇降口まで走りきると、さっきと変わらない場所で立って待っててくれる悠夜を見つけてそのまま抱きつく





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