おさななじみcomplex
そう思って
そう思うしかなくて
なのに・・・
・・・なんでこんなにもまだ心がざわつくんだろう
「紗羅、聞いてる?」
「へっ?!」
心配そうに私の顔を覗く悠夜
「わ、ごめんっ聞いてなかったみたいっっ」
「・・・別に無理して来なくてもよかったんじゃない?」
「無理?!無理なんかしてないよあたし!!」
「・・・そう」
「あ、りんご飴食べたいっ!!買いに行こう?♪」
私バカだっ
今一緒にいてくれる悠夜にこんな顔させて・・・
もっと、しっかりしなきゃっ・・・今を見なきゃ・・・
「紗羅はイチゴ飴のほうがいいんじゃない?」
「いちご?!何処何処?!」
〝ほら″と悠夜の指差す先には確かに〝いちご飴″の垂幕
「ふぁぁぁ♡」
「紗羅リンゴよりイチゴ好きでしょ?」
「うんっ♪」
流石幼馴染と言ったところか、私の趣味をよく理解してくれてるっ