おさななじみcomplex








「・・・紗羅」








遠くに聞こえるお祭の音








付近にある静かな公園に私達の荒い息だけが聞こえる









「お前・・・足」








新が私の腕を掴んだまま呟く








ズキズキと痛む足








「新、もう私のこと嫌いになった?」









・・・泣きそう・・・それは足が痛いから?







・・・それとも








気付いてしまった自分の感情のせい?








「なったよね。

だって彼氏がいるのに、新のこと好きって・・・ほんと、意味わかんない位最低」









「あいつの言うこと鵜呑みにすんのかよ」








「違うッ!それだけじゃないっ・・・私少し前から気付いてた・・・。

新に彼女出来た事、凄く嫌だった・・・苦しかった、見ていられなかったッ!だからっ・・・」







2人の男を好きって・・・普通じゃない








こんな思い・・・気付きたくなかった・・・







こんなの、2人に絶対嫌われた。







呆れられる







もう・・・・やだっ





< 181 / 200 >

この作品をシェア

pagetop