おさななじみcomplex
「・・・紗羅」
遠くに聞こえるお祭の音
付近にある静かな公園に私達の荒い息だけが聞こえる
「お前・・・足」
新が私の腕を掴んだまま呟く
ズキズキと痛む足
「新、もう私のこと嫌いになった?」
・・・泣きそう・・・それは足が痛いから?
・・・それとも
気付いてしまった自分の感情のせい?
「なったよね。
だって彼氏がいるのに、新のこと好きって・・・ほんと、意味わかんない位最低」
「あいつの言うこと鵜呑みにすんのかよ」
「違うッ!それだけじゃないっ・・・私少し前から気付いてた・・・。
新に彼女出来た事、凄く嫌だった・・・苦しかった、見ていられなかったッ!だからっ・・・」
2人の男を好きって・・・普通じゃない
こんな思い・・・気付きたくなかった・・・
こんなの、2人に絶対嫌われた。
呆れられる
もう・・・・やだっ