おさななじみcomplex
「お母さん。由羅、髪伸びたね」
「アンタいつの時と比べて言ってるのよ!中3から伸ばしてもーすぐ高2になるのよ?」
「そっか・・・由羅、もう直ぐ高2なんだよね」
「そんなことより、急がないと新くん達先に行っちゃうんじゃないの?!」
「あぁ!そうだった!!」
着慣れた制服に袖を通して
手慣れた手付きで化粧をして
よし!
「行ってきます!!」
バタンッと玄関を飛び出てもうダッシュっ!
エレベーターは現在1階にあるようで7階に上がってくるまで待ってられないっ!!
そう思い、階段を早足でだだだだだっと駆け下りる
「はぁっはぁっ・・・ごめんっ・・・お待たせっ!」
「おせぇ・・・」
息を切らす私に仏頂面で文句を垂らす新と
「おはよ〜紗羅。ジャスト5分だよ」
爽やかな笑顔の出迎えてくれる悠夜
「うわ、なんかすっごーいデジャブ」