おさななじみcomplex
「2人がその気なら私も経験値稼ぎする!」
置いてけぼり食らうなんて真っ平御免よ!!
「RPGのレベルアップ感覚かよ」
「見てなさい2人とも!あっと驚くイケメン彼氏作ってやるんだから!!」
「紗羅」
「何よ?悠夜は兎も角、新には止める権利ないわよ!」
「別に、止めやしないけど。怖い思いしてもしらねーからな?」
そういう新は私が知ってる中でも冷たく、重く念を押すように・・・
「べ、別にっそんなのあるわけない!ただ彼氏作るだけだもんっ」
そうっ。ただ彼氏作るだけっ
新や多分悠夜も、普通に出来たんだから私だって!
「お腹空いたから帰る!じゃあね」
ビシッと言い切って新の家を後にする私
「あ、お姉ちゃんおかえりーねぇ、受験の事で相談あるんだけどさぁーって・・・お姉ちゃん聞いてる?」
「私、頑張るっ!!」
「・・・はぃ?」
〝訳がわからない″という思いの由羅ちゃんであった