おさななじみcomplex
「バカ馬鹿馬鹿!!御心配なく!一人で大丈夫ですからっ!!」
そう言い捨てて不貞腐れたまま新の家を後にする
「紗羅、何を怒ってるのかな?」
「さぁ?図星だったんじゃね?」
なんて2人の会話を背に受けながら
ーーーー・・・
ーー・・
ばっ馬鹿は天気だあぁぁ
一人になった途端聞こえてくる小さくゴロゴロッとした音
さっきまで2人が騒いでくれてたからっ・・・
てゆーか、新が1人でテンション高かったから気付かなかったけど
「カミナリさん鳴ってるじゃんっ・・・」
布団に包まって耳を塞ぐけれど、どんどん大きくなるカミナリに思わず身体がビクッとなる
「もぅ・・・やだぁ〜・・・」
昔お母さんに読んでもらった本にカミナリさんの前でイケナイコトするとバチが当たるなんて童話があって
それがキッカケで小さい時からカミナリが怖くて仕方なかった
16歳になった今、そんなお話を信じてるわけないんだけど、カミナリが怖いって思いは消えないままで