おさななじみcomplex
自分でもなんでこんなに怖いのかよくわからないけど
なんか、闇に飲み込まれてしまいそうな気がして・・・
「・・・っ」
ピシャンっと大きな音が静かな夜の世界に響いた
うわ、今の絶対落ちたよぉ〜
小学校6年生の時にも同じような事があったなぁ・・・なんてフッと思い出す
私以外の家族3人がおばあちゃん家に行て、同じように電車が止まって帰って来れないなんて日があって
あの時も今みたいにベットに潜り込んで布団に包まって
なるべく音が耳に届かないように耳を塞いでただ時が過ぎるのを待っていたんだけど
でも・・・あの時はっ・・・
そんな回想の中不意にービシャンッと大地を叩き割るような力強い音が響き渡って身体がビクッとなり小さく声が漏れる
「きゃっ・・・」
もう、ヤダっ
「紗羅っ?!」
「えっ・・・」
バンっと扉が開いたかと思うと慌てた表情の新が立っていた
「あらたっ・・・」
「大丈夫か?!紗羅、雷嫌いだろ?」
「・・・っ」