おさななじみcomplex






そうだ、あの時も・・・





〝紗羅、雷嫌いだろ?″






新が駆け付けて来てくれたんだっ・・・








「新っ・・・覚えてるんだ・・・」






「なんだそれ?当たり前だろ」






「っえへへ」






なんでだろうっ・・・不思議







さっきまで怖くて怖くて、助けて欲しいとまで思ったグルグルした気持ち





新が来てくれたらなくなっちゃった






「ありがとうっ」







寧ろ、とっても暖かくて、思わず笑みが零れちゃうよっ







「雷で泣くってどうなの?」






ベットまで歩み寄って私の隣に腰掛けて

そのまま目に浮かべる涙を指で掬ってくれる新





「泣いてないもんっ」






そんな時に再び鳴る雷を耳にして思わず力む私を見てボソッと呟く新







「泣き止むまで離してやんねーからな」






・・・とギュッと握られる手







「・・・っ」





ードキドキする





深い意味なんてない





分かってるっ






でもなんでこんなに私






新にドキドキしてるのっ・・・?






< 61 / 200 >

この作品をシェア

pagetop