おさななじみcomplex
「てか、新って中学からそんなこと言ってるよね」
「あー言ってるー!!女子がそれで騒いでた!!」
「あー俺も〝そんなこと言えちゃう薮木くんカッコイイー″って言ってるの聞いたことある」
「何それ!俺モテモテじゃん!!」
「そうだねー!」
「なっ!だから突っ込めよ!!」
「ふふっ」
隣に居てくれる新と悠夜
2人の温もりが両手両肩に伝わってきて
凄く安心するっ
凄く落ち着く・・・
怖いなんて感情スッカリ忘れ去る位
2人がいてくれたから・・・いつも私は笑っていられるんだっ
ーーーー・・・
ーー・・
〝紗羅″
「・・・んっ」
そう呼ばれた声と共に暖かくて柔らかいものが私の唇に触れる
これは・・・・ー
ぼーっとする意識の中でゆっくりと目を開ける
「・・・っ」
眩しいくらいの朝日に目が自然と細まる
あ・・・私あのまま寝ちゃったんだ・・・
フッと昨日の事が蘇って両手に意識が集中する