おさななじみcomplex
た、確かにいつものことっ。
優しい悠夜が私に関わるたびに〝付き合ってるのかな″って騒がれる
でも今日はそれだけわかっていても気持ちが落ち着かなくて
なんだかソワソワしちゃって
「ね、ねぇ、。悠夜は好きな人とかいないの?」
・・・なんて言葉を口走る
「え?」
言ったあとの後悔っっ
何言ってんの私っ・・・
「いや、ごめん!今のは何でもないっ」
いや、本当に何言ってるのよね、私っ
早く職員室に起きに行っちゃお
「いるよ」
「え・・・」
早歩きで進む私の背後でそんな一言が聞こえて
悠夜が今どんな表情をしてるのかドキドキしながら振り向く
「いる・・・の?」
「うん」
振り返ると悠夜は
私でも知らない表情をしていて
初めての事で魅入ってしまった
「近すぎて届かない人」
そう言う悠夜の瞳は
好きが溢れていた