そよ風
「ちょっとお前何言ってるの?
結婚なんてそんな軽く決めるなよ…」
「瑞貴はわからないよね。
見ず知らずの人と
結婚させられるんだよ?」
「それは嫌だと思うけど…」
「私ね、瑞貴のこと好き。
だから瑞貴と結婚したい。
それに…」
私はそっと手をお腹に添えた。
「でも、俺には菜乃花がいるし…」
菜乃花は瑞貴の彼女。
「知ってるけど…」
「わかったよ。俺にも責任あるし。」
ここから私たちの結婚生活が始まった。