桃色の雫
「大丈夫だよ!みんなと仲良く出来るように頑張るね!」

笑顔でわたしが言うと、母は安心した笑顔を浮かべて、前を向いて運転を始めた。

きっとわたしには友達なんてできないと思う。

今までも常に消極的で、特に面白いことも言えなくて、地味なわたしには友達なんて出来なかった。

それは高校生になったって一緒。わたしが変わらなければずっと。もう既に修学旅行のペア決めで困っているわたしが目に浮かぶ。
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