桃色の雫
わたしが公立高校に受かったとき、両親や先生はとても喜んでくれた。

三年間帰宅部で頭が悪いわたしが公立高校のしかも倍率の高いデザイン科という専門学科に入れたのにはみんな驚いたと思う。何よりわたし自身いちばん驚いた。

絵が好きだから美術系の高校に入りたいという理由で選んだ学校。

中学よりも沢山絵を描けることに心が弾んでいた。


< 5 / 15 >

この作品をシェア

pagetop