イケメンヤンキーに愛されて
「あ、姫乃ちゃん、愛結ちゃん。朝ごはんができたみたいよー」
「はーい」
返事をしたのはあたしだけで、姫乃ちゃんは静かにおままごとセットを片付けていた。
姫乃ちゃんが片付けしているのを手伝って、もとの場所に戻す。
「姫乃ちゃん、行こっか」
あたしが笑って手を差し出すと、少しぎこちない笑顔で手をしっかり握ってくれた。
2人で手をつないだまま、食堂まで向かった。
不思議と会話はなかった。