イケメンヤンキーに愛されて

「「いただきます」」

席に着くと、いつも賑やかな食卓が静かだった。
あたしは、姫乃ちゃんと2人で向かい合って朝ごはんを食べた。

姫乃ちゃんは、あたしと同じ量つがれた料理を一口しか食べなかった。
手作りの味噌汁を、一口だけ。

でも、ここでは誰も食べさせようとしたりしない。
だから、一口食べ終わるとあたしが食べるのをじっと見ていた。

退屈させているのかと思い、精一杯いそいで食べた。

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