イケメンヤンキーに愛されて

「姫乃ちゃん、歯磨きしてね~♪」

洗濯室に着いて、姫乃ちゃんのコップを渡してあげた。
すると、姫乃ちゃんは何か言いたそうな顔であたしを見つめていた。

「どうしたの?」

かがんで姫乃ちゃんと同じ目の高さになって問う。
すると、少し躊躇しながら姫乃ちゃんは口を開いた。

「あのっ、あのね・・・姫のこと、姫ちゃんでもいいからね?」

たしかに姫乃ちゃん姫ちゃんの方が呼びやすい。
ここはお言葉に甘えて、姫ちゃんと呼ぶことにしよう。

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