イケメンヤンキーに愛されて

考える、といっても何も思いつかず、遊んでいる姫ちゃんと龍樹君をぼーっと眺めていた。

「はい、じゃあ帰りますよ」

しばらくして、存在感が全くない職員の声が聞こえた。
その言葉に、何も言わず黙って従った。

帰り道、姫ちゃんと龍樹君は歌を歌って、翔君と一成くんはゲームの話で盛り上がって。

でも、あたしはどの話にも入る気にはならなかった。
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