イケメンヤンキーに愛されて
部屋の奥のドアを開けると、長い廊下があった。
ここは、普通に明るかった。
人の声が聞こえる。笑い声のような感じ。
不意に河野さんが話し始めた。
「ここは、さまざまな事情の人がいますので、個人的な事情はあまり聞かないようにしてくださいね」
ふーん・・・
まぁ、あたしも自分から人と関わろうなんて思わないし、いいか。
気づくと、明かりが漏れる部屋の前に来ていた。
この中から、人の声が聞こえる。
「この部屋の中に、みんないますからね。自己紹介をしましょうか」
河野さんは、こう言って扉を開けた。