イケメンヤンキーに愛されて

気がついたら泣いていた。

「うぇぇーー、お、お兄ちゃっん・・・」
「お兄ちゃん?え、ちょ・・・」

おろおろしながらも、真君は背中をさすってくれた。
そして、あたしの手を引いて立ち上がらせた。

「愛結、顔洗おう?ついていくから」
「んっ・・・ひっく・・・」

あたしはこくんと頷いて、手を引かれたまま娯楽室を出た。

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