イケメンヤンキーに愛されて

「愛結たぁ~~ん、亜弓、今から帰るって~~、いやだよぉ・・・」

亜弓ちゃんが泣きながら娯楽室に入ってきた。
こんなにすらすら話している亜弓ちゃんを初めて見た。
しかも、泣いているなんて・・・。

「亜弓ちゃん、帰るの?嘘だよね!?ねぇ!?ずっとここにいようよ!!」

あたしももう限界だった。
理性が保てずに、亜弓ちゃんの肩をつかみ叫んでしまっていた。

亜弓ちゃんは、無言で悲しい瞳であたしを見た。

「あ、ごめん・・・。無理だよね。わかってるの。でも、でも!」

一度冷静になりかけたあたしだったが、また興奮し始めてしまった。
すると、翔君に肩を抱かれた。

「愛結、落ち着け。仕方ないんだよ。亜弓だって辛いんだからさ・・・」
「ごめん・・・。ごめんなさい」
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