イケメンヤンキーに愛されて
「おわかれ~?なぁに?」
「お別れ?誰が帰んの?」
「うっそ~、誰か帰るとか最悪!」
亜弓ちゃんが帰ることを知らない、姫ちゃん、龍樹君、一成君はかなり驚いた表情だった。
そして、全員が丸く集まってから、その女性は口を開いた。
「今日で、亜弓ちゃんは皆とお別れです。寂しくなりますが、亜弓ちゃんも頑張るので、皆も頑張ってくださいね。お別れの挨拶を代表で、愛結ちゃんお願いします」
えっ!?
いきなり指名されて驚いたが、亜弓ちゃんに挨拶できるのはこれが最後のチャンスだと思い、亜弓ちゃんの方を向いた。
「亜弓ちゃん。あたしがここに来てから、仲良くしてくれて本当にありがとう。お別れしても、頑張ってね?大好きだよ」
「あゆ、たん・・・」
皆の前だということも忘れて、二人で抱き合って泣いてしまった。