イケメンヤンキーに愛されて
[おはよ、愛結」
布団をなおしに行くと、後ろから翔君に声をかけられた。
今がチャンスだ、と思い、翔君の袖を引っ張った。
「ん?愛結、どうした?」
「あのね、実はあたし、」
ここで一回とめて、深呼吸をし、気合を入れた。
そして、もう一度口を開きかけたときだった。
「龍樹、ふざけんなよぉーー!」
「おまえもな。一成!」
龍樹君、一成君が、布団を投げ合いながらあたしと翔君にぶつかってきた。
「龍樹、一成、やめろよ」
「「わーってるって」」
翔君が一言しかると、二人はおとなしくしたがって、自分の部屋に戻った。