イケメンヤンキーに愛されて
「いぇーい!俺、最高!!」
「マジかー!今日、最悪・・・」
娯楽室から聞こえる声に、「あたしも最悪だよ!」と返事しかけていたあたし。
きっとニュースの今日の星座のランキングのことだろう。
よしっ、笑おう。と気合をいれ、娯楽室の中に入った。
「おー愛結ー!お前、何座?」
「んーさそりー」
何座かと聞いてきた翔君に答えながら、さりげなく翔君の隣に座った。
もちろん、チャンスを見計らって帰ることを伝えるためだ。
でも、そううまくはいかなかった。
すぐに、ご飯当番の姫ちゃんが呼びに来た。
「あさごはーーん♪できたぁー!」
「やった!」
「おい、テレビ消せよ~」
「マジ、腹減った~」
男子たちは口ぐちに言うと、我先にと食堂へと走って行った。
あたしも行こうと思い、いつものようにまわりを見て気づいた。