イケメンヤンキーに愛されて


朝食を食べ終わり、今日は土曜日なので勉強もせず、テレビを見ていた。
すると、河野さんが娯楽室に現れた。

「誰か~、2、3人お手伝いしてくれない~?」
「姫、する~~!」

お手伝いをお願いした河野さんに、すかさず姫ちゃんが飛びついた。

そして、姫ちゃんだけだと心配になったらしく、龍樹君、一成君も立ち上がった。

「あたしは、その・・・。用事があるので・・・」

本当は手伝いたかったが、翔君に伝えられる最後のチャンスだ、と思いやんわりと断った。
すると、河野さんは笑って了承してくれた。

「あら、いいのよ。3人いれば十分だわ」
「すいません」

河野さんが、3人を連れて部屋を出ていったあと、娯楽室に残されたのはあたしと翔君。
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