イケメンヤンキーに愛されて

翔君に半ばあきれながらも、戻ってくるまでの時間をつぶすために録画してあるドラマを適当に見た。
そして、途中でトイレに行きたくなって、あたしがトイレに行っている間のことだった。

最悪の事件が起きた。

トイレから戻ってくると、ソファに二人誰かが座っていた。
ソファに近づくと、その2人が気づき振り返った。

「愛結ちゃん!」
「あ、愛結」

姫ちゃんと翔君だった。
そのとき、もう一人部屋に入ってきた。

自習が終わった真君だった。
真君は、高校生だから自主的に毎日勉強しているのだ。

真君は、あたしと姫ちゃん、翔君を見て、

「ごめん、お邪魔だったね」

と軽く笑って、本棚の方に歩いて行った。
本を読むのなら、あたしも読みたい、と思い軽い考えで、

「あたしもお邪魔だったね。あっちいこ~」

と言って、真君の方に歩きだしたときだった。
< 214 / 281 >

この作品をシェア

pagetop