イケメンヤンキーに愛されて
「ほら、ソファ座って」
龍樹君に言われて、ソファに座ると全員があたしの周りに集まってきた。本を読んでいた真君も、一部始終を見ていた姫ちゃんもだ。
「どうしたわけ?」
一成君に聞かれ、さっきのことを見たままに伝えた。
何に怒ったのかさっぱり理解できないため、本当に見ただけのことを伝えた。
話し終わると、龍樹君と一成君は顔をしかめた。
「ん~それは・・・」
「だね。本人に聞くしかない」
2人にしかわからない会話をしばらく続けたあと、龍樹君、一成君はあたしを見た。
「「愛結ちゃん、翔の部屋に行っておいで?」」
「え、やだ」
さっきは追いかけようなんてしていたが、いざ部屋に行くように言われるとしり込みしてしまた。
翔君の部屋なんて嫌な思い出しかない。
いきなり告白されて、あたしが泣いて、抱きしめられて。
恥ずかしい思い出ばっかり・・・。