イケメンヤンキーに愛されて
翔君が止まった先は、前に真君の前であたしが泣いたときの水道場だった。
「愛結・・・」
翔君はあたしの目を見て、ゆっくりと話しだした。
「さっきはごめん。なんかイラついて・・・」
なんかイラついてなんていう理由で、キレられたあたしは納得ができなかった。
「なんでなの?」
「お前がわりぃんだよ。お前が、俺と離れようと、するから・・・」
最後の方は消え入りそうな小さな声だった。
翔君の顔がどんどんと赤くなっているのが、よくわかる。