イケメンヤンキーに愛されて

サッカーの試合は3.4時間続き、気づいたときには夕飯の時間だった。
食堂に行くと、中には昼食と同様、豪華な食事が並んでいた。

パエリア、チキン、ケーキ、オードブルのように、クリスマスメニューが飾り付けられている。

「ふぁぁ~!これ食べていーい??」
「いいよー」

目をキラキラさせながら聞いてきた姫ちゃんに、返事をしながらあたしも皿とフォークを手に取った。

「じゃ、たべよーぜ!」
「「「いただきまぁーす!」」」

一成君の一言とともに、皆料理に手を伸ばした。

「おいし~~!」

あたしは、まず生ハムに野菜などを巻いたものを食べた。
いつも思うけど、ここで出る料理は全部おいしいなぁ~。

次の料理に手を伸ばそうとしたときだった。

「皆~!メリークリスマス!」

河野さんが大きな袋を手に、食堂に入ってきた。
あの袋は、そう、サンタクロースがプレゼントを入れているやつ。
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