イケメンヤンキーに愛されて
「プレゼントよ~!小さい子から順においで~」
あたりだった。
やっぱりプレゼントの袋だ。
「やったぁ~!!」
姫ちゃんが真っ先に飛んでいき、それから学年が小さい順にあたし、龍樹君、翔君、一成君、真君がプレゼントをもらった。
プレゼントと言っても、よくお楽しみ会でもらうようなお菓子の詰め合わせだ。
姫ちゃんは、チョコレートが入っているのを見て、すごく喜んでいる。
それに対して、中学生群は無反応だった。
「じゃあ、今日は皆10時まで娯楽室で遊んでいいわよ~」
こう言い残して、河野さんは袋を持って食堂を出ていった。
「んじゃあさ、トランプしよーぜ?」
「大富豪?俺、まじ弱いぞ」
「神経衰弱じゃね?」
「全部するか?」
10時まで時間はまだまだあるので、遊ぶ計画はどんどん弾む。
人生ゲーム、おせろ、何にするかわいわい盛り上がりながら、料理を食べる。
最後のデザート、ホールケーキはあっという間に皆のお腹に消えてしまった。