イケメンヤンキーに愛されて
「あーよく食った」
「だな」
「歯磨きして、ゲーム大会しよーぜ」
「おっし、行くか」
男子が立ち上がったのと同時に、あたしと姫ちゃんも歯磨きに行った。
そして、歯磨きも終わり娯楽室に行くと、トランプが全員分並んでいた。
「お、姫乃ちゃん、愛結ちゃん、まずババ抜きするよ」
一成君にこういわれ、あたしと姫ちゃんはそれぞれ1ペアのトランプを手に取った。
「スタート!!」
むむむ。
あたしが龍樹君のカードをにらみ、どれを取るか迷っているときだった。
龍樹君が新ルールを追加した。
「最下位だった人は、罰ゲームしようぜ。一位のひとの命令で」
「いーね、それ!俺強いから負けるきしねー」
一成君は賛成したが、あたしは反論した。
でも姫ちゃんに止められた。
「姫ちゃんが可哀想じゃない。年上相手に・・・」
「愛結ちゃん、姫、トランプ得意だから、負けたことないのよ」
さすが小学生にして心は大人な姫ちゃん。
あたしは姫ちゃんに負けそうで怖かった。