イケメンヤンキーに愛されて

「あーよく食った」
「だな」
「歯磨きして、ゲーム大会しよーぜ」
「おっし、行くか」

男子が立ち上がったのと同時に、あたしと姫ちゃんも歯磨きに行った。
そして、歯磨きも終わり娯楽室に行くと、トランプが全員分並んでいた。

「お、姫乃ちゃん、愛結ちゃん、まずババ抜きするよ」

一成君にこういわれ、あたしと姫ちゃんはそれぞれ1ペアのトランプを手に取った。

「スタート!!」

むむむ。
あたしが龍樹君のカードをにらみ、どれを取るか迷っているときだった。
龍樹君が新ルールを追加した。

「最下位だった人は、罰ゲームしようぜ。一位のひとの命令で」
「いーね、それ!俺強いから負けるきしねー」

一成君は賛成したが、あたしは反論した。
でも姫ちゃんに止められた。

「姫ちゃんが可哀想じゃない。年上相手に・・・」
「愛結ちゃん、姫、トランプ得意だから、負けたことないのよ」

さすが小学生にして心は大人な姫ちゃん。
あたしは姫ちゃんに負けそうで怖かった。
< 229 / 281 >

この作品をシェア

pagetop