イケメンヤンキーに愛されて

「あ。俺、あがり」

しばらくして真君が静かにあがった。
龍樹君の顔にも焦りが見えてきた。

というか、あたしも終わっていないのに人のことを言えないが。

「あ!!よっしゃ!俺、終わり!」

ほどなくして、龍樹君もあがった。
残りは、姫ちゃんとあたし。

姫ちゃんは2枚。
あたしは1枚持っている。

ということは、姫ちゃんがババを持っている。
あたしが姫ちゃんのカードを引く番になった。

どっちだろう?
姫ちゃんの表情をみながらカードに手を置くが、表情を一切変えなかった。

ええい!もういいや!
迷いを振り切って、右のカードを引いた。

「ババだぁぁぁ・・・」
「やったぁ!姫の勝ち!」

1回戦、最下位、愛結。
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