イケメンヤンキーに愛されて
最後の日
「おはよぉ、愛結ちゃん」
翌朝、姫ちゃんの声で目が覚めた。
目を開けると、姫ちゃんの顔がドアップで少しびっくりした。
「わ、姫ちゃん!おはよう」
「うん!今日ね、パーティするんだってー♪」
「そっかー!楽しみだね」
パーティ。
そっか今日も25日だからクリスマスなんだ。
そして・・・、あたしの帰る日。
今からはちゃんと現実を見よう。
昨日までは、忘れようとしていたけど、それじゃいけない。
翔君には、伝えられたら伝えよう。
「愛結ちゃん愛結ちゃん、早く布団片付けてきて!!姫、もう片付けたから」
「はいはい」
姫ちゃんがあたしの服を引っ張りながらあまりにもせかすので、あたしは自分が寝ていた布団をたたんだ。
いつもよりちょっと綺麗に。
布団をなおしに行くと、ちょうど翔君がいた。
「はよ」
「おはよ」
珍しく翔君から挨拶してきた。