イケメンヤンキーに愛されて
娯楽室に戻ると、皆はテレビを見たり、本を読んだり、さまざまだった。
「あれ、愛結ちゃん。今日は、食事当番じゃない」
皆を眺めていると、本を読んでいた真君にこう言われた。
「うそっ!?行ってくるっ!」
慌てて娯楽室を飛び出し、食堂に向かった。
食堂には、いつも通りの朝ごはんがあった。
それをちゃんと1人1人の席に置いて、箸もそろえた。
途中で視線を感じ、ドアの方を見ると、翔君がの覗いていた。
「あの、何?」
「いや、今日で最後なんだなーと思って眺めてた」
なんだ、手伝ってくれるのかと思ったのに。
「ほら、あっち行って。できたら呼びに行くから」
あたしは苦笑しながら、翔君を追い払った。
そして、準備ができたら皆を呼びに行った。
いつも通りの朝ごはん。
この光景も次の昼ご飯で最後なんだ・・・。
朝ごはんを食べ終わって、昼ご飯までずっとだらだらと娯楽室で過ごした。