イケメンヤンキーに愛されて
一人でいろいろ考えていると、ぐいぐいとあたしの服が引っ張られた。
引っ張っていたのは、亜弓ちゃんだった。
さっき首をかしげたまま、あたしを見ている。
「あ、翔君のことね。まだ、何とも言えないなぁ~」
笑いながら濁すと、亜弓ちゃんは翔君に向かって舌をだした。
「べーっ。愛結、翔のこと好き、じゃない」
「黙れ!!俺は、そいつのこと好きじゃねぇーし」
翔君は、すごく不機嫌そうな顔をして部屋を出ていった。
どこ行ったんだろう・・・?
心配になって翔君が出ていった方を見ていた。
すると、一成君が笑いながら教えてくれた。
「翔は、ムカついたらすぐ自分の部屋に戻るけど、ほっとけば機嫌戻るよ。今日は、あいつ食事当番だから、晩ご飯の後には機嫌戻ってると思うよ」