イケメンヤンキーに愛されて

フルーツバスケットは、意外と盛り上がった。
フルーツバスケットが終わり、時間が余ったので宝探しをした。

宝探しが終わったとき、タイムリミットがきた。

「愛結ちゃん、そろそろ荷物を片付けようか」
「・・・はい」

とうとう終わりだ。
部屋に戻ろうとしたとき、翔君が近付いてきた。

あたしは翔君の服の袖をぐいっと引っ張って、耳元でささやいた。


「清中。わかるよね?あたしの学校だから。探してみなさいよ」


そして、翔君の返事も待たず、部屋に戻った。

清中は、あたしの中学の愛称。
この施設に来るってことは、翔君も近くの学校に違いない。


学校名だけで、探してくれたら付き合おう。
翔君に対する、最後の意地悪だった。
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