イケメンヤンキーに愛されて

「お兄、ちゃんっ・・・。お母さん、お父さんも・・・」

お兄ちゃんがあたしを抱きしめている間に、お母さん、お父さんも車から降りてきた。

「「愛結っ!!!」」

2人は声をそろえてあたしを見ると、涙目になりながらも抱き付いてきた。

「心配、してたのよ・・・!」

お母さんは今まで聞いたこともないような、か細い声で話した。


すると、お父さんが立ち上がって東さんと向かいあった。

「うちの娘がお世話になりました。あの、荷物を・・・」

と言って、東さんの手から荷物を受け取った。
そして、車の中に積むと東さんに頭を下げた。


「そろそろ、帰りますね」

お母さんも東さんに頭を下げて、立ち上がった。
そして、あたしの肩を抱いて車に乗せた。
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