イケメンヤンキーに愛されて
お父さんが車を出すと、あたしは窓を開けて東さんに手をふった。
「お世話になりました!」
東さんは、にっこり笑って手をふり返してくれた。
ここから家までは、20分くらいのところだ。
車の中で、お父さんとお母さんは
「本当に、よかったわねぇ」
「明日からは、学校だな。友達の連絡しておいたら?」
などと楽しそうに話していた。
でも、あたしはまだそんな気にはなれなかった。
翔君たちのことが忘れられずにいた。
そうだ!
明日、皆に聞いてみようかな。
SNSなんかで他校の友達がいる子もいるし。
よし、決めた。
明日から頑張ろう!!