イケメンヤンキーに愛されて
お母さんの作った久しぶりのご飯。
味わってゆっくり食べた。
「じゃあね、行ってきます」
朝ごはんを食べ終わり、学校の準備ができると、お母さんに声をかけた。
すると、「楽しんできてね」と言いながら、玄関まで見送ってくれた。
「いってらっしゃ~い!」
家を出ても、あたしに手をふり続けるお母さんを見て、あたしは苦笑いした。
「よしっ!」
1人で小さく呟いて、気合を入れた。
しばらく歩くと、学校に着いた。
少し遅い時間に登校するのが普通のあたし。
だから今日も、校門の近くにほとんど誰もいなかった。
ちらほらと、走って校舎内に行く人が見られる。