イケメンヤンキーに愛されて
「愛結にとうとう好きな人が・・・! 愛結、絶対その人探してあげるから!ちょっと待ってて!!」
萌花は興奮しながらすごい勢いで走り去っていった。
「ちょ、萌花!?探すならあとにしようよ!今から移動だよ!?」
走り去っていく萌花の背中に叫ぶと、萌花はまたすごい勢いで戻ってきた。
そして、あたしの目の前に来ると、ニカっと笑った。
「そーだった。移動じゃん!」
「そーだよ、もう、萌花ったら」
なんて前と変わらない会話をしながら、授業に向かった。
それから、4時間の授業を受け、昼休みの時間になった。
「愛結、お弁当食べよ♪ちょっと、ついて来て」
萌花がお弁当箱を片手に、あたしを教室の外に引っ張って行った。
教室を出ると、萌花の隣に2人の女子がいた。
シューズの色からしたら、あたしと同じ学年。
だけど、見覚えはあるが名前はわからない。