イケメンヤンキーに愛されて
「今日の本題は、2人とも他校に知り合い結構いるよね?探してほしいひとがいるんだ。わかってることは少ないんだけど、・・・」
萌花が珍しく真剣な顔で、2人に心当たりを聞き始めた。
きっと、あたしの初恋を実らせようと頑張ってくれてるんだと思う。
萌花・・・、最高の友達、ううん親友だよ。
あたしが、萌花の優しさに浸っているうちに、萌花はどんどん情報をつかんでいた。
「ここら辺の中学で、結構荒れてそうなところだと思う」
「荒れてると言えば、北中じゃない?」
「ううん、濱中も荒れてるよ」
北中、濱中、どちらも同じ校区内にある学校。
そして、男子が多い分かなり荒れているらしい。
今、聞くまで全くしらなかったのだけれど。
「愛結。愛結?その人、名前なんだっけ?」
学校が特定できないことがわかると、萌花は最終手段の名前から探すことにしたらしい。
あたしが翔の名前を答えると、冬華ちゃん、希美ちゃんは何か頭に浮かんだようだった。