イケメンヤンキーに愛されて

「飛翔だったら、うちのお姉ちゃんの友達にメンバーいるから、紹介しようか?」

希美ちゃんは、そういうと携帯を取り出してアドレス帳を開き始めた。
そして、誰かにメールをすると、あたしに携帯を出すように促した。

言われたとおりに携帯を出すと、希美ちゃんは自分のアドレスをあたしの携帯に入れて返してきた。

「今から、そのメンバーのアドレス送るから。そいつには言っといたから、あとは自分で頑張って」

冷たい子かと思いきや、やれるだけのことはやってくれた希美ちゃん。

「ありがとう!冬華ちゃんも、萌花もありがとう。あたし、頑張るね」

2人にお礼を言って、萌花を6組を後にした。
自分のクラスに戻る途中で、携帯にメールが届いた。

『真翔(マナト)って言うの。コイツ。なかなかいいやつだから、安心して。また何かあったら相談聞くよ』

希美ちゃんからのメールだった。
アドレスものっていた。
文の最後には・・・、可愛い顔文字。ハートが付いているもの。

意外過ぎて、唖然としてしまった。
希美ちゃんにメールを返して、真翔という人へのメールを作成する画面を開いた。
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