イケメンヤンキーに愛されて

『清中の愛結と言います。希美ちゃんに紹介してもらいました。
 探している人がいるんです。中山翔。知りませんか?よろしくお願いします』

「これでいいかなぁ?」

文をうちながら自然と口からもれていた声。
つられて、萌花が携帯の画面をのぞき込んだ。

「うんうん、いいんじゃない?送ってみなよ~」

萌花のOKが出たので、思い切って送信ボタンを押した。
知らない人とメールするのは初めてで、かなり緊張している。



それから、普通に午後の授業を受けた。
真翔さんから返事が来たのは、放課後に萌花と帰っているときだった。

――――ブブブ、ブブブ

バイブにしていた携帯がポケットの中で、振動した。
携帯を取り出し開くと、真翔さんからの返信だと分かった。
< 269 / 281 >

この作品をシェア

pagetop